沖島での「哲学ツーリズム」練習、前編はこちらから。 沖島を散策 沖島についたので島をぐるっと回ってみました。こんな様子。 郵便局がありました。めっちゃ普通です。 沖島には「ケンケン山」という山があります。低い山っぽいので登ってみることに。山道…
旅と哲学を組み合わせた「哲学ツーリズム」について、以前の記事で書きました。 この具体的なやり方について、しばらくぼんやりと検討を続けていたのですが、まずは試してみるのが一番早いと思い立ち、近場で一度やってみることにしました。 今回行き先とし…
今回取り上げるのは「フィールド哲学」という言葉に惹かれて購入したこの本です。 世界の手触り―フィールド哲学入門 作者: 佐藤知久,比嘉夏子,梶丸岳,菅原和孝,池澤夏樹,佐野文哉,田中雅一,大村敬一,風戸真理,松嶋健,春日匠,森下翔,大澤真幸,鷲田清一 出版社…
自分はスナックに行ったことがないのですが、「日本の夜の公共圏」というタイトルに惹かれて読んでみました。 日本の夜の公共圏:スナック研究序説 作者: 谷口功一,スナック研究会 出版社/メーカー: 白水社 発売日: 2017/06/22 メディア: 単行本(ソフトカバ…
最近出た堀江剛氏の「ソクラティク・ダイアローグ」の感想です。 ソクラティク・ダイアローグ (シリーズ臨床哲学4) 作者: 堀江剛,中岡成文 出版社/メーカー: 大阪大学出版会 発売日: 2017/12/01 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見…
前回の記事で、カフェという場のもつ「コード」について書いた。 前の記事にも以下のように書いた通り、カフェのコードと哲学カフェの「ルール」は共通している。このことについて最後に考えたい。 哲学カフェで説明される「大切にしていること」や「ルール…
過去二回に続いて、カフェの話。 hare-tetsu.hatenablog.com hare-tetsu.hatenablog.com 前回カフェの歴史をごくごく簡単に紹介したが、「カフェ」は歴史的にみても「市民の社交場」として、立場や肩書きに関係のない議論の場として機能していた。多くの哲学…
前回の記事で、哲学カフェにおいては「哲学」と「カフェ」が切り離しがたい形で結びついているのでは、という話を書いた。そして、哲学カフェの「カフェ」の部分について考えてみたい、と。 hare-tetsu.hatenablog.com 前回にも書いたように、多くの哲学カフ…
突然の話で恐縮だが、「メイドカフェはメイドなのか?」と問われたらあなたはどう応えるだろうか。「いや、メイドカフェはメイドのいるカフェであって、メイドカフェ自体はメイドではない」と応えるのではないだろうか。これは当たり前の話で、多くの「カフ…
10/22に開催された哲学プラクティス連絡会で「旅と哲学:哲学ツーリズムの可能性について考える」というワークショップを開催しました。 「旅と哲学対話って相性いいんじゃね?」という安直な思いつきからはじまったこの企画ですが、WSを通じて様々な可能性…
最近はイベントの種類によって「哲学カフェ」と「哲学対話」という言葉を使い分けるようにしています。これはどう見てもカフェっぽくない場所で「哲学カフェ」を名乗ることに抵抗がある、という素朴な考えからはじまっているのですが、最近は少し踏み込んで…
今日取り上げるのは、こちらの本です。 日本の居酒屋文化 赤提灯の魅力を探る (光文社新書) 「サードプレイス」という言葉があります。家(第一の場)でも職場(第二の場)でもない、その人にとって居心地のいい「第三の場」のことを指します。本書は日本の…
先日京都の妙満寺で開催された哲学カフェに参加してきました。「雪の庭」という庭が有名なお寺です。当日は非常によい天気で気持ちよかったです。 会場はこちら→顕本法華宗 総本山 妙満寺 今回はお寺を30分ほど自由に回った後で、みんなで考える問いを決める…
久しぶりに哲学カフェのルールを見直そうと思い立ち、考え中。良い機会なのでこれまでの変遷(?)をまとめてみました。主に自分の備忘録用。改めて振り返ると結構変わっているような、変わっていないような… 2011〜(小金井哲学カフェとか) ■冒頭の説明 哲…
先日東京に行った際に、「カフェと日本人」で紹介されていた「カフェーパウリスタ」に行ってきました。 hare-tetsu.hatenablog.com お店は銀座にあり、新橋駅から徒歩で約5分ほどの距離です。以下画像で紹介します。 お店の外観はこんな感じ。 こんな掲示も…
「カフェを考える」シリーズ、まずは日本のカフェの歴史を知ろうとカフェと日本人を手に取りました。この本では日本におけるカフェの歴史や、日本ならではのカフェの特徴などが取り上げられています。コーヒーにまつわる知識なども得られて読み物としても面…
唐突ですが「カフェを考える」というカテゴリーを作りました。街中のおしゃれなカフェを巡って紹介したり、自分がカフェを開くならこうする…とかそういう話ではなく、カフェという「場」のもつ思想を検討していこうと思います。 かつて西洋のカフェは、文学…
前から気になっていた「翻訳できない世界のことば」を先日見つけたので購入。この本は「Apple=りんご」のように、一対一で翻訳できない世界のことばを集めたものです。絵本形式のようになっていて、30分もあれば全て読めてしまうぐらいの分量ですが、興味深…
先日、ニーチェの以下の名言を英訳してほしいという依頼を受けました。 「人生は登ろうとする。登りながら自己を克服しようとするのである。」 自分は翻訳家ではないので、ニーチェの英語訳を参照しようと思って該当箇所を探したのですが、なかなか見つかり…
今日は山内志郎さんの「小さな倫理学入門」を紹介します。 小さな倫理学入門 (慶應義塾大学三田哲学会叢書 ars incognita) 作者: 山内志朗 出版社/メーカー: 慶應義塾大学出版会 発売日: 2015/10/15 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (6件) を見る 山…
自分が影響を受けた日本の哲学者をあげろと言われたら、私はまず野矢茂樹を選ぶと思います。彼の本はありきたりな感想ですがどれも面白く、おすすめです。 野矢といえば哲学の謎 (講談社現代新書)や無限論の教室 (講談社現代新書) が有名ですが、今回は最近…
先日の記事で現実主義にまつわる丸山眞男のエッセイを紹介しました。 hare-tetsu.hatenablog.com私たちは「現実的でない」「現実を見ていない」といった言葉である種の理想を批判しがちです。しかしそこで「現実」と私たちがよぶのは、多面的な事実の集まり…
「その考えは現実的でない」 「理想と現実は違う」 このような言葉で私たちは「現実」を語りがちです。しかし、私はこの言葉を聞くたび、あるいは自分で使うたびに、何とも言えない違和感を覚えます。ここでいう「現実」とは何でしょうか?「現実的でない」…
こんにちは。ブログをはじめて5日目となりました。 実はこのブログを書く構想は何年も前から「あたためて」いて、そのときからどんなことを書こうか考えていました。そういう意味で自分の中では満を持して開始したつもりだったのですが、いざ動き出してみる…
こんにちは。ブログをはじめて4日目になりました。 今日は、このブログでやりたいことを書きたいと思います。 1.読んだ本の紹介 読んだ本の感想を書いていきます。自分は本を読んでもメモをあまりとらない癖があるので、備忘録代わりにも使えることも期待し…
昨日「哲学のすすめ」の紹介をしました。 この本の中で科学は「いかに」は問えるが「なぜ」は問えないという指摘がありました。これって、どういうことなんでしょう。 「いかに」と「なぜ」の違い 昔、誰かのコントで次のような場面を見た気がします。(詳細…
岩崎武雄「哲学のすすめ」の紹介です。
当サイトはAmazonアソシエイト・プログラムへの参加を申請し、了承されました。ついてはその規約に従いここに参加表明文を掲載します。 当ブログはamazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定され…
年明けを機にブログをはじめてみました。 日常や哲学のことを綴っていきたいと思います。 ゆるゆると更新していきます。