ICPIC3日目とポストカンファレンスの振り返りです。過去の記事はこちらから。 Keynote3 運営企画シンポジウム:哲学教育とマスメディアの役割 基調講演 - ICPIC Tokyo この日、午前中はオンラインで視聴。メディアと哲学教育の関係がテーマということで、こ…
ICPICメインカンファレンス2日目の振り返りです。過去の記事はこちらから。 Keynote2 中岡成文氏「子どもとはだれ?哲学対話とはなに?」 2日目は中岡さんの基調講演から開始。自分の中の「こども」に焦点を当てる内容で、この後の他のセッションでも海外の…
ICPIC開催からだいぶ経ってしまったが、振り返りを残しておこうと思う。まずはメインカンファレンスの1日目。 スケジュール(勝手に日本語訳したもの) Session1:Room H タイトル:Children's right to participation: challenges from the Philosophy ofCh…
東京で来週から開催される「子どもの哲学国際学会(ICPIC2022)」に参加する予定。 icpictokyo.jp 本大会に先立ち8月5日・6日と行われたプレ企画にも参加したので、その様子を書いておこうと思う。parkさんの企画も少し覗くことができたが、とりあえずKohan…
先日「てつさんぽ」というワークショップを開催したので記録を残そうと思う。このワークショップはピーター・ハーテロー氏が考案した「哲学ウォーク」をベースにしたもので、いくつかのアレンジを加えてある。 ハーテロー氏が日本で実施した哲学ウォークにつ…
カレー合宿 カレーZINE編集部メンバーで合宿を行った。 カレーのZINEとアナログゲームの検討をしつつ、合間にカレーを食べて回るという非常にストイックな日程だった。終わったらどっと疲れて、こんなに真面目に遊んだのは久しぶりかもしれない。遊びには没…
バタバタ続きで書くのが遅れてしまいました…今回はサウナ回。 サウナトークイベント こちらのイベントに参加。サウナ文化研究家のこばやしあやなさんに直接会える貴重な機会ということで迷わず申し込んだ。 book.gakugei-pub.co.jp 会場は話題の「ぎょうざ湯…
展文庫へ訪問 知人に誘われて訪問した変わった場所。 addspice.jp 狭い和室の中に所狭しと本が並んでおり、都市デザインなどに興味のある人には惹かれる蔵書があると思う。 気になった本をメモがわりに。 広場 淡交社 Amazon こどもを育む環境 蝕む環境 (朝…
本年もよろしくお願いいたします。 今年やりたいこと いくつか新しいプロジェクトに取り組もうと思います。 よりよい「批判」について考えるプロジェクト 哲学的な「旅」について検討するプロジェクト 詳細はまた改めて。 マインドマップを使ってみた やって…
今年左上の親知らずを抜いたのですが、今後は反対側が生えてきました びわこ哲学カフェ 雪の中での開催。「歴史の大切さとは?」というテーマで、記憶や思い出は歴史とよべるのか、など歴史の定義の議論が盛り上がった。今回は初めて参加する方が多かった。…
一気に寒くなりました。 湖西を巡る 知人の縁で、先日哲学対話の仕事で訪れた高島をはじめ湖西(琵琶湖の西側)を巡る旅をした。今後新たな展開がありそうなよい時間だった。 Viwabiwaは前回のイベントでもお世話になり、実は今回3度目の訪問。相変わらずよ…
年末感はない 記憶 12日、恵文社で開催されたこちらのイベントに参加。 note.com ときおり笑いがありつつもしみじみとしたトーク内容だった。作品の中に食べ物が出てくるかどうか、という話が個人的には印象に残っていて、その人の生活と言葉の関係が透けて…
三日(三週?)坊主になりかけてしまった。 問いと批判の受け入れ難さについて 「問い」は疑問文の形で表されるが、多くの場合修辞的に、つまり何かを本当に尋ねたいのではなく、ある主張を行うために使われている。例えば親が子どもに「どうして勉強しない…
日々の断想を書き始めて3週目。ぼちぼち続けようと思います。今週は短め。 あいさつについて 日曜に大津で哲学カフェを開催した。先月から対面で再開しているが、長らく参加していなかった方の姿も見えてなんだか嬉しくなった。 最近はテーマを当日決める形…
すっかり寒くなりましたね。まだ部屋では暖房をつけずに頑張っています。 「クッキークリッカー」から学んだこと 「カレーのパースペクティブ」という、カレーと人間を哲学的に考える謎のプロジェクトがある。現在、年1回ペースで同人誌「カレーZINE」を発行…
あまりブログを更新できていなかったので、週1ぐらいのペースで最近の出来事を書いていこうと思う。 「寄りあい」をした話 ある集まりで起きた問題を話し合うために1泊2日で「寄りあい」を行う。宮本常一の『忘れられた日本人』に描かれた、かつての村の寄…
お送りいただいた『哲学対話と教育』、辻明典さんの「原発禍の町で問う」を読む。 哲学対話と教育 (シリーズ臨床哲学 第5巻) 思い描くことができるだろうか、放射能と共にある暮らしを。…(略)まずは目を瞑り、山川に映える花々の美しさと、放射能が共存する…
昨年のことになりますが、「大見新村プロジェクト」が開催する「ニューまつり」に参加してきました。このプロジェクトは京都の廃村状態となった地で「新しい村」を作ろうとする試みです。 oomi-shinson.net 村では「ニューまつり」というお祭りが年1回開かれ…
人間の不幸の唯一の原因は、自分の部屋で静かに過ごすすべを知らないところにある。(パスカル『パンセ』) 昨今の状況を受けて私もずっと自宅にいるのですが、自分の家は見慣れた風景なのでどうしても退屈しがちです。そこで自宅を新鮮な気持ちで眺めること…
レベッカ・ソルニットの『災害ユートピア』を改めて読んでいる。 災害ユートピア――なぜそのとき特別な共同体が立ち上がるのか (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ) 作者:レベッカ・ソルニット 発売日: 2010/12/17 メディア: 単行本 元々は「被災地をめ…
「南区DIY読書会」という集まりで愛 (講談社現代新書)の感想を発表したので加筆して掲載します。読書会主催のカサ・ルーデンスの情報はこちらから。 苫野一徳『愛』感想 「そこに愛はあるのか?」某CMではないが、こう問われると一瞬考えてしまう。 自分では…
いつからか、「自分には見えないものがたくさんある」と思うようになった。 例えば差別を受けてきた人や、様々な困難とともにある人から聞く体験が、表面上は理解できても、リアルに感じられないことがある。自分の何気ない発言が、知らずのうちに誰かを傷つ…
8/24・25に開催された「哲学プラクティス連絡会」にて「哲学ツーリズムを考える」ワークショップを開催しました。今回で第3回目になります。 哲学ツーリズムに関してはこちらをご参照ください。 ↓第一回のWSの内容 そもそも第二回(去年)のレポを書いていな…
8/24・25で東京にて開催された「哲学プラクティス連絡会」で、「哲学を因数分解する」というワークショップを行った。かなり遅くなってしまったが、当日のレポートを書きたいと思う。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。 趣旨 以下が事前の告知…
以下、「南区DIY読書会」という集まりで発表した文章を転載する。(一部加筆修正あり)主催のカサ・ルーデンスの情報はこちらから。 www.facebook.com この読書会は各自が関心のある本を読んできて発表する形式をとっていて、僕は現在『ソウル・ハンターズ』…
今年の初めから京都・五条楽園にある「サウナの梅湯*1」にちょくちょく通っているのですが、そこでこんな本を売っていたので思わず買ってしまいました。表紙が素敵です。 公衆サウナの国フィンランド: 街と人をあたためる、古くて新しいサードプレイス 作者:…
先日「ナラティヴ・コミュニティを、まなぶ。」というイベントに参加してきました。 ナラティヴコミュニティを、まなぶ。 ひょんなことからお声掛けをいただき、哲学カフェの紹介を行うために登壇?することに。自分としては以前から哲学カフェ(及びその他…
最近「麺なしラーメン」というのが登場しているらしい。 グッバイ罪悪感!女性の味方「麺なしラーメン」が今年ブームの兆し! - macaroni 「麺なしラーメン」とはその名の通り、「ラーメンから麺を抜いたもの」。つまりスープとトッピングのみのラーメンです…
哲学する、というのは結局どういうことなのだろうか。哲学カフェなどなまじ「哲学」の名のつく活動をしているばかりに、「哲学って何することなんですか?」という質問をこれまで幾度となく受けてきた。いまでは「自分が当たり前だと思っていたことを立ち止…
Lexicon 現代人類学を読みはじめたのだが、2章の「レヴィ=ストロースの構造主義」の記述にさっそく目が止まった。筆者の出口氏は、レヴィ=ストロースは『神話論理』において「神話を語り伝えることで新世界先住民が培うモラルと同調すること」を目指してい…