2018-01-01から1年間の記事一覧

感想:「ナラティヴ・コミュニティを、まなぶ。」

先日「ナラティヴ・コミュニティを、まなぶ。」というイベントに参加してきました。 ナラティヴコミュニティを、まなぶ。 ひょんなことからお声掛けをいただき、哲学カフェの紹介を行うために登壇?することに。自分としては以前から哲学カフェ(及びその他…

ラーメンと哲学カフェは似ている、という話

最近「麺なしラーメン」というのが登場しているらしい。 グッバイ罪悪感!女性の味方「麺なしラーメン」が今年ブームの兆し! - macaroni 「麺なしラーメン」とはその名の通り、「ラーメンから麺を抜いたもの」。つまりスープとトッピングのみのラーメンです…

手放せ、死ね、甦れ!〜「死の練習」としての哲学?〜

哲学する、というのは結局どういうことなのだろうか。哲学カフェなどなまじ「哲学」の名のつく活動をしているばかりに、「哲学って何することなんですか?」という質問をこれまで幾度となく受けてきた。いまでは「自分が当たり前だと思っていたことを立ち止…

ひとの「余白」を奪うな

Lexicon 現代人類学を読みはじめたのだが、2章の「レヴィ=ストロースの構造主義」の記述にさっそく目が止まった。筆者の出口氏は、レヴィ=ストロースは『神話論理』において「神話を語り伝えることで新世界先住民が培うモラルと同調すること」を目指してい…

びわ湖に浮かぶ沖島で「哲学ツーリズム」の練習をしてきた(後編)

沖島での「哲学ツーリズム」練習、前編はこちらから。 沖島を散策 沖島についたので島をぐるっと回ってみました。こんな様子。 郵便局がありました。めっちゃ普通です。 沖島には「ケンケン山」という山があります。低い山っぽいので登ってみることに。山道…

びわ湖に浮かぶ沖島で「哲学ツーリズム」の練習をしてきた(前編)

旅と哲学を組み合わせた「哲学ツーリズム」について、以前の記事で書きました。 この具体的なやり方について、しばらくぼんやりと検討を続けていたのですが、まずは試してみるのが一番早いと思い立ち、近場で一度やってみることにしました。 今回行き先とし…

「行けば考える」:菅原和孝 他「世界の手触り フィールド哲学入門」

今回取り上げるのは「フィールド哲学」という言葉に惹かれて購入したこの本です。 世界の手触り―フィールド哲学入門 作者: 佐藤知久,比嘉夏子,梶丸岳,菅原和孝,池澤夏樹,佐野文哉,田中雅一,大村敬一,風戸真理,松嶋健,春日匠,森下翔,大澤真幸,鷲田清一 出版社…

人生の学び舎:スナック研究会「日本の夜の公共圏:スナック研究序説」

自分はスナックに行ったことがないのですが、「日本の夜の公共圏」というタイトルに惹かれて読んでみました。 日本の夜の公共圏:スナック研究序説 作者: 谷口功一,スナック研究会 出版社/メーカー: 白水社 発売日: 2017/06/22 メディア: 単行本(ソフトカバ…

コミュニケーションが/その場で/哲学する:堀江剛「ソクラティク・ダイアローグ」

最近出た堀江剛氏の「ソクラティク・ダイアローグ」の感想です。 ソクラティク・ダイアローグ (シリーズ臨床哲学4) 作者: 堀江剛,中岡成文 出版社/メーカー: 大阪大学出版会 発売日: 2017/12/01 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見…